INFORMATION 2000年9月号

目 次


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雑 感
情 報
シリーズ 『社長になろうと思ったとき!』
シリーズ ビッグバン
連続書面添付申告関与先のご紹介
当社ホームページのご案内

雑 感

上 野 茂 樹

<資本主義のルール>


 9月6日の朝日新聞記事、『「外資ハイエナ論」を考える』を読んで、久しぶりに得心した。「時価革命」、「新しい金融検査の影響と対策」等の著書のある木村剛氏の的を射た指摘である。
 「あんたはね、粉飾も逆粉飾もしないなんてかっこいいことばかり言っているが、ここは日本なんだから、そんなことばかり言っていても通らないよ」という、同業者の親切な(?)忠告に半ば唖然としていた矢先、この記事に出会った。
 そごう問題をきっかけに、新生銀行の瑕疵担保特約と青い目のマネーハンターの活躍が、情緒的な「外資ハイエナ論」となる。これに対し木村氏は、資本主義の本質を説く。そこで、氏の説を基に資本主義のコンセプトを考え直してみたい。
 資本主義のルールは、「借りた金は返す」「貸した金は回収する」「契約は守る」「真実を開示する」である。これらが遵守されないと、資本主義という舞台を支える「規律」という柱が崩れてしまう。演じるステージが無くなってしまう。
 資本主義のコンセプトは、「規律」である。規律の中で「資本を最も有効に利用できる者が報われる」保証が、前提となる。暴力やコネや反則技を使った者が報われるとしたら、誰も真面目に働かなくなる。当然のことだ。
 しかるに、我が国の現状を見ると、明日の展望無く、返す当てが無いのに金を借りまくる者。自転車操業の採算無視の安値攻勢でルールを守る真面目な経営者を苦しめる者。政府の特別融資は、結果的に、これに追い打ちをかけた。
 貸した金を回収しない債権放棄。その減資は、税金と株主及び預金者に本来帰属すべき利益。しかも自助努力して資本効率を考え、緻密な経営を実践してきた経営者をあざ笑うもの。債権放棄が、経営責任追及の対象とならない不思議。
 真実の開示は、信用の原点であり経営責任そのものである。このお手伝いをしているのが、職業会計人である。法令を遵守し、独立した公正な立場からもの申すお役目。粉飾、逆粉飾の反則技で、自滅しないよう常にチェックする。
 資本主義のコンセプトと比較して冷静に考えてほしい。借りた金を返さない、貸した金を回収しない、真実を開示しない、が、残念ながら我が国の現状である。正直者が勝利者になるのが資本主義なら、我が国は何主義だろう。
 私は、戦後、バックボーンを失った我が国の行く末を憂慮している。その中で、外国生活が長く我が国を客観的に見つめることのできる友人達は、高いモラルを誇るのが日本の古き良き伝統であったはずだと、力説する。
 日本人としての、そして、人間としての尊厳を失いたくないものだ。

<経営計画発表会>


 恒例の、(有)上野ビジネスコンサルタンツ第12期の経営計画の発表会を9月1日実施した。このイベントは、社員自らのMASの実践と位置づけている。各自が、計画(plan)し、実践(do)し、分析(see)する。甘い計画は、立てないと同じ。実践無ければ計画倒れ。分析は、原因の究明。
 第11期の売上の伸びは、僅か数パーセントであった。当社は、不景気の度に業績を伸ばしてきた。それ故、厳しい発表会となった。同業他社が、2〜3割減なら当社はその分伸びる筈である。当社は、売上を100%として、一般経費30%、残りが人件費ときわめて単純。人件費が、65%なら5%の利益が出る。
 とはいえ人件費比率65%で、人件費の上昇を5%と見込むと7.7%の売上増がないと、利益のマイナス要因となる。かように人件費(固定費)の割合が高い職種ゆえ、緻密な経営計画は、不可欠となる。しかも、社員一人一人が、この点を認識し、計画に参加しないと、全く実効性がない。
 とまれ、各委員会が、活発に動き出した。建設、医療、人事労務、組合、OA等々着実に実績を挙げ、今期の研修予算要求は5割り増しであるが、満額認めた。各分野の専門家が育ち、ノウハウを形にするという試みが加速し始めた。今期は、差別化戦略のお役に立てる「何か」が、きっと提供できるはずである。


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情  報


インターネットでスピード融資



関与先社長「大口の契約が1件取れそうなんだけど、運転資金の確保が難
      しいなあ。」                     

監査担当者「社長!今度TKC会員事務所の関与先だけを対象に、インタ
      ーネットで融資の申込みができるようになったんですよ。」

関与先社長「何、それは本当か!詳しく教えてくれたまえ!」     


<東京三菱銀行のTKC戦略経営者ローン>

 東京三菱銀行は、10月からTKC会員事務所の関与先を対象に無担保、
無保証の融資サービス「TKC戦略経営者ローン」を開始します。   

融資の条件
TKCの会計ソフト「FX2シリーズ」を導入している
TKCの経営計画作成ツール「継続MAS」を利用している
法人設立後3年以上経過していて、TKC会計事務所と1年以上顧問契約を結んでいる
融資申込の時点で東京三菱銀行から他の借入金が無い
融資の内容
融資目的 運転資金のみ
融資金額
 
一企業当たり 1,000万円まで
(最低100万円以上10万円刻みで契約可能)
融資期間
 
1ヶ月以上12ヶ月以内(1ヶ月単位)
{但し、期限一括返済の場合は6ヶ月以内}
返済方法 期限一括返済若しくは元金均等返済
適用金利

 
取り扱い時の市場金利を踏まえて決定。ちなみに、8月1日現在の貸出金利は4〜7%となっている。
(事務取扱手数料は不要)
担保条件 不要
保証人 代表者のみ

TKC戦略経営者ローン システム構成

関与先社長「なるほど、こういう仕組みか。ところで審査が決まったらど
      うするんだい?」
                   
監査担当者「はい、最寄の東京三菱銀行の支店に出向き、契約書にサイン
      して、融資実行となります。ただ、山梨県には支店が無いの
      で、東京まで行くことになります。」          

(継続MAS)(FX2)(書面添付)が決め手!

監査担当者「融資期間が12ヶ月ですから、本当に短期的な運転資金の融
      資のみと考えてください。」              
関与先社長「わかった!ところで、この融資が決定した場合にわが社の事
      業計画はどうなるんだ?きちんと返済できるのかな。」  
監査担当者「早速、継続MASでシミュレートしてみましょう。・・・社
      長、これなら何とかなりそうですよ。」         
関与先社長「毎月、巡回監査を受けている甲斐があったなあ。」    
監査担当者「今後は書面添付関与先に対し、優遇金利を設定する計画もあ
      ります。書面添付申告をしっかり続けられるようにもっとレ
      ベルアップしていきましょう。」            

 現在、東京三菱銀行では同行と親密関係にある地銀に対して提携を呼びかけていますので,今後は、各地の地方銀行でこの制度を取り入れていくものと思われます。

(担当:野呂瀬)

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シリーズ『社長になろうと思ったとき!』


第43回 巡回監査報告書 Part13


 前回から、貸借対照表の負債の部の勉強に入りました。今回は借入金についての勉強のようです。一緒に再確認していきましょう。


友達「こんにちは、先輩。今回は借入金の勉強ですね。」       

先輩「そうだね。ほとんどの企業で借入金を運転資金や設備投資資金とし
   て活用しているよね。じゃあ、早速、巡回監査報告書の内容を見て
   みよう。」                         

┌───────────────────────────────┐
│借入金については、金銭消費貸借契約書または借入金明細書等により│
│使途、利率、返済期限、担保等が明らかにされていることを確認した│
│か。                             │
└───────────────────────────────┘

先輩「上記の他にも巡回監査では、借入金が実在しているか?借入を行う
   理由等の様々な確認を行っているんだよ。」          

友達「なるほど。それから、借入金には短期借入金と長期借入金とがあり
   ますが、どのように使い分けたら良いのですかね?」      

先輩「原則的には返済期間が1年以内に終了するものは短期借入金とし、
   それ以上であれば長期借入金となるんだ。ただし、長期借入金の中
      でも分割返済の契約で返済元金が1年以内に到来する分については
      貸借対照表の流動負債の中の「1年以内返済長期借入金」という勘
   定科目を利用すると良いよ。この科目を利用することにより、以前
   勉強した会社の支払能力を見る当座比率等(インフメーション97
   年12月号参照)もより正確なものになるし、資金繰り計画も確実
   な数値で検討できるはずだよ。」               

友達「わかりました。早速我が社でも利用していきます。ところで、借入
   金はどのような点に注意すれば良いのですか?」        

先輩「じゃあ、説明しよう。」                   

┌─注意事項──────────────────────────┐
│@資金繰り計画は作成されているか。              │
│A資金調達の使途・発生時期・返済期間は明確になっているか。  │
│B借入先及び借入の種類(証書借入・手形借入・当座借越等)の選定│
│ について検討しているか。                  │
│C借入過大ではないかどうか検討しているか。          │
│D借入金融機関別の金利が把握できているか。          │
│E借入の実行及び返済にあたっては、不正取引を避ける為、経営者等│
│ に事前に承認を得ているか。                 │
│F担保の種類(人的担保・物的担保等)を把握しているか。    │
│G借入日、借入元金、利率、返済金額などを記載した補助元帳を作成│
│ しているか。                        │
└───────────────────────────────┘

先輩「これ以外にも同族会社で多く見られる、役員等からの借入は次の点
   に注意して欲しいんだ。」                  

┌─役員からの借入注意事項───────────────────┐
│@利息を支払う場合は高利になっていないか?          │
│A借入事由、借入先、金銭の受入先、借入の必然性を明確にし、後日│
│ の税務調査で対応できるようになっているか?         │
│Bその借入について金銭消費貸借契約書は作成しているか?    │
│C借入金の資金の出所は?                   │
└───────────────────────────────┘

友達「借入金だけでもこんなに注意しなければならないのですね。私も会
   社に運転資金を簡単に貸していますが、契約書は作成していないし
   、お金の出所も全てを覚えていないなあ。」          

先輩「そうだろ。だから、しっかり管理を行い、後日、税務調査があった
   場合にも慌てることなく対応していきたいね。」        

 貴社の借入金管理はどうですか?この機会に自社の管理状況の確認を行ってみましょう。
  

(担当:山本大吾)
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シリーズ ビッグバン


建設業ビッグバン 〜Part 3〜


 前月号では、「経営事項審査結果通知書(通称:経審)」が今注目を浴びていることをお話しました。今月号からは、実際に功刀智明建設鰍モデルに経審の審査事項を一つ一つ検証して行きましょう。

X評点:経営規模

 X評点は、経審の中における経営規模を評価する点数となっており、工事種類別の年間平均完成工事高(A)から算出したX1評点と、自己資本の額および職員数から算出したX2評点の2つに分けて評価します。
 このX評点は、完成工事高の実績や職員数が多ければ点数が上がる仕組みとなっていますが、昨今の公共工事削減など現在の経済状況に対応し、リストラを実施する企業が増えたなか、かつてのX評点の評価基準では、健全な経営を目指してリストラを行った企業よりも、放漫経営のまま経営改善を行わない企業の方がX評点が上がる恐れが出てきました。このことを受けてリストラを推進している企業に対する評価が大幅に下がることがないように、激変緩和措置として平成10年7月に評価基準となる数値を以下の通り選択出来るよう改正されました。

−建設業者のリストラ推進による評点の激変緩和措置−

・完成工事高(X1)
 平均完成工事高を直前2年平均か直前3年平均のいずれか選択。
(ただし、工事種類別に異なる評価基準は選択できません。)

・自己資本額(X2)
 審査基準日現在の自己資本額か直前2年の営業年度末時点の平均自己資本額のいずれか選択。

・建設業に従事する職員数(X2)
 審査基準日現在の職員数か直前2年の営業年度末の平均職員数のいずれか選択。

 評価基準の選択可能により、今まで決算書の数値を当てはめるだけであったのが、どちらを選択すれば有利なのか、検討する余地が出てきました。 では、X1評点においては、「2年平均」と「3年平均」では、どちらが有利なのでしょうか?功刀智明建設鰍検証してみましょう。
 「3年平均」を選択可能にした趣旨を考えると、功刀智明建設鰍フ場合、年々完成工事高が落ちていますので一見「3年平均」を選択した方が有利なように見えます。しかし土木一式のX1評点は、3年平均(382,877千円)と2年平均(371,515千円)のどちらを選択しても同じ814点と変わりません。これは、下表の通りいずれも評点表の評点ライン(C)が同じ所に位置しているためです。次回、説明しますがX2評点を求めるには、年間平均完成工事高合計(B)は低い方が有利になります。したがってX1の「2年平均」と「3年平均」が同じ評点ラインにある場合は、年間平均完成工事高合計(B)が少なくなる方を選択した方が有利となります。
 今回、功刀智明建設鰍ヘ「3年平均」を選択していますが、来月号では、X2評点を説明し、「2年平均」を選択した方が有利だったことをお話します。

★ 上記表は、平成10年7月に行われたX1評点の改正前と改正後を比較しています。1億2千万円以上を境に評点が下がっている点に注目してください。これは、完成工事高が多ければ点数が上がる完成工事高至上主義からの改正です。

                      

(担当:乙黒智子)

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連続書面添付申告関与先のご紹介


 書面添付申告の重要性(98年5月号インフォメーション No,179を参照下さい。)をご理解いただき、3期以上連続して書面添付申告を実践された関与先の皆様に対して、TKC全国会より表敬状が贈呈されましたのでご紹介いたします。
 内容を厳しく吟味し、各種の証明書により真実性の高められた書面添付申告書は、貴社の社会的信用を高めます。
 1社でも多くの関与先の皆様に、書面添付申告の重要性をご理解いただき、より精度の高い申告を目指していきたいと思います。
 なお、今後の3期連続表敬状贈呈時期につきましては、書面添付申告第4期目の署名時とさせていただきますのでご了承ください。

有限会社 旭南建設
3期連続書面添付申告

株式会社 ヴァックシステムズ
3期連続書面添付申告

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ホームページアドレス変更に伴い
当社ホームページリニューアル


 
ホームページアドレス    
http://www.yamanashi21.or.jp/~ubc ---> http://www.yiso.or.jp/~ubc
電子メールアドレス    
ubc@noc.yamanashi21.or.jp ---> ubc@noc.yiso.or.jp

 インフォメーション表紙下に掲載している当社のホームページアドレスが変わっていることに既に気づかれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 当社で加入しているプロバイダー「(財)山梨21世紀産業開発機構」が「中小企業振興公社」、「アイメッセ山梨」と組織統合を行い「(財)やまなし産業支援機構」となったことに伴いホームページアドレスと電子メールアドレスが変更となりました。
 当社もこれを機にホームページを一新しました。
 新ホームページは、ページ左に全メニューを表示し、ホームページの内容全体を分かり易くしてあります。
 さらに、INFORMATION(インフォメーション)記事検索厳選リンク集を新たに追加しました。
 INFORMATION(インフォメーション)記事検索は、「年末調整」「ビッグバン」などのキーワードを入力することにより、ホームページ開設時から掲載しているINFORMATION(インフォメーション)の中から、そのキーワードが含まれているINFORMATION(インフォメーション)を検索(リンク)し、キーワードを含む文章の一部が表示されるようになっています。
 また、厳選リンク集については、お役に立ちそうなホームページへのリンクを掲載してあります。今後も厳選リンク集を更に充実させていく予定です。新しくなった当社ホームページを是非一度ご覧ください。

(担当:輿石)
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