INFORMATION 99年1月号

目 次


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年頭所感
確定申告を始めましょう!
シリーズ ビッグバン
シリーズ「社長になろうと思ったとき!」

年 頭 所 感

上 野 茂 樹

 

新年おめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。

 1999年が始まった。こうも9が続くと、何やら世紀末を暗示するかのような印象が自然と生まれて来るから不思議。そこは気持ちの持ち様だ。我々は、日本人である。西暦なんか関係ない。平成11年だから、イイ年だよ何て読み替えるテレビコマ−シャルにあやかるか。
 本年を端的に表現すると、次のようにいえる。

心機一転スタ−トの年
経営者の力量が問われる年
ビッグチャンスを生かす年

 9という数字は、0から始まる最後の数字である。新しく出発するための転換期を表すそうだ。当事務所の開業日を、1979年9月18日と決めてくれた運勢を見る先生の受け売りである。開業日について、転換期のスタ−ト、末広で運が良いと教えてくれた。その事務所も、皆様に支えられ今年20周年を迎える。
 さて、9が三つも続けば、大転換期。経営者にとっては、戦後の混乱期に次ぐ今世紀最後のビッグチャンス。世はその様相を呈している。経営者が、これを見逃す手はないと思う。我々は、それを見越して、お客様のために次々に手を打ってきた。もう一度時系列的におさらいしてみよう。
 まず、皆様に日経ベンチャ−経営者クラブへ参加するようお誘いした。不況だ、不況だ、と業績低下を政治や経済のせいにする風潮に歯止めをかけること。経営者に、企業の成否は、経営者自身の手腕に掛かっていることを理解して戴くこと。元気なベンチャ−企業の成功体験を聞くことにより、経営上のヒントを学んで戴くこと、を意図したからである。
 次に、経済状勢を、国際的、長期的、歴史的視点に立って、体系的に理解して戴こうと考えた。そこで、澤上投資顧問の澤上社長を2年続けてお招きし、難しい問題を分かり易くご講演して戴いた。1929年の大恐慌の時は、米国のGDPが一瞬にして25%落ち込んだ話、今の不況なんて、国民が缶コ−ヒ−を1日1本余分に飲むだけで回復してしまう程度だという話、ご記憶に新しいと思う。
 つまり消費者心理が冷え込んでの不況。不況なんて所詮そんなもの。だったら経営者は、どんな手を打てば良いか考えるだけだ。不況で困るのは、大手の寡占企業の話である。シェアに関係ない中小零細企業は、企業努力でどうにでもなる。その証拠に、昨年のGDPのマイナスは大きく見ても2%程度ではないか。大きく躍進した企業と、落ち込んだ企業の平均値が2%減ということだ。
 しかも毎日お客様の数字を見ている私には、不況騒ぎが納得できない。赤字企業は20%弱、他は黒字、内10%は、結構な利益を出している。皆さん健闘しているなあと、嬉しくなってしまう。しかし、黒字企業の利益が小さくなったのも事実だ。そこで数字を追うだけでなく、大局的に現状分析をして、「経営者は何をすべきか」考える機会を持つことにした。
 NVC事務局に、ご無理をお願いし、新将命先生にご講演して戴くことにした。
 真っ先にお申し込み戴いたのは、上位10%の企業であった。「新先生のお話なら聞きたい」である。よく勉強されている。私は、ここ数年、意図しながら講師を選んできた。まず、国際人であること、次に、実体経済の中で、競争原理と自己責任をきちっと説明できること、である。
 我が国は、少なくとも今後10年、資本の論理に支配されることになろう。2001年になれば、中小零細企業といえども、競争相手は世界。相手にとって不足はない。今は、その前哨戦、わくわくしてくる。ビッグチャンスを生かそう。


昨年、当社ホ−ムペ−ジへのアクセス件数が月平均3,000件を超えました。
ありがとうございました。
これからも、あらゆるテ−マに挑戦してみたいと思います。
 


功刀 智明

 新年明けましておめでとうございます。
「1998年」景気は低迷し、物が売れない、その上に金融機関の「貸し渋り」が中小企業の資金繰り悪化に追い打ちをかけ、企業の倒産件数は戦後最多となった厳しい1年であったと感じております。長く続いた大量生産・大量消費時代の経営に慣れきって、大きくなること、言い換えれば「売上至上主義」的経営から抜け出せなかった企業が倒産という憂き目を見たと考えております。企業は不況という外的要因だけでは簡単に倒産するものではありません。時代は大きく変化しており、個別生産・個別消費へと移りつつあります。自社のビジョンを常に社会に問いながら独自の魅力ある商品、技術、サービスを創り出してゆかなければなりません。なぜなら市場がそうした「他とは違う売り物」しか認めてくれないからです。あのマツモトキヨシ語録の中にもこんな言葉があります。「皆が一列に並んだら、半歩前へ出ろ。皆が半歩出たら、手を挙げろ。とにかく一番になれ。」
 昨年は当社のお客さま1社たりとも倒産の憂き目を見ることなく、全てのお客様と共に1999年を迎えられたことを大変喜ばしく感じています。たとえ今がどんなに苦しい時であっても、迷うことなく信念と勇気で耐え、従う者を励まし、闘いつづける経営者の皆様の力になれるよう今年も頑張る所存です。よろしくお願いいたします。


輿石 和利

 新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
 今年は、欧州統合通貨ユーロが誕生し、世界的な21世紀へのカウントダウンが始まった感のある年の初めとなりました。
 身近な所では、郵政省が音頭を取ったデビットカード(キャシュカードで即時決済が可能な一種の電子マネー)の実用化も開始され、コンピュータ技術が生活の中に着実に浸透していく年となる感じがあります。インターネットや電子マネーによってお金の決済方法や商売の新しい方法が出てくることにより生活のスタイルが変わり、コンピュータ技術が生活の中に不可欠の物となっていくと思われます。
 これらの新しい情報を皆様に早くお伝えし、業務の中でコンピュータの有効的な活用が出来るようなサポートをしていきます。


上野 美恵子

皆様、明けましておめでとうございます。今年、上野会計事務所は開業20年を迎えます。皆様のご支援に心より感謝申し上げます。また気持ちも新たに、毎日を大切に過ごして参りたいと思います。本年も宜しくお願い申し上げます。


乙黒 智子

今年は、兎のようにピョンピョンといろんな事にチャレンジしてみたいと思います。平成11年中に入社11年目を迎えますので、イイ年になる様がんばります。


乙黒 謙一

今年も書面添付申告に力を注ぎたいと思います。ノウハウを蓄積し、それを顧問先の皆様に還元できるようにがんばります。


長塚 きみ子

あけましておめでとうございます。今年も体に気を付けて過ごしたいと思っております。宜しくお願い申し上げます。


井上 千枝美

創意工夫を心掛け皆様のお役に立てるよう頑張ります。本年も宜しくお願いいたします。


野呂瀬 崇

事業所には「キャッシュフロー経営の重要性」を、経営者個人には「資産防衛の必要性」を提案していきます。


高倉 ひとみ

年が変わるごとに社会人としての重み、そして責任を感じる今日この頃です。今年も充実した一年にするため何事にも全力で挑戦します。


中村 真理

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。関与先の皆様と共にこの変化の時代を乗り切り、新しい時代を切り開いていけるよう常に努力していきたいと思います。


山本 大吾

激変する世の中の動きに対応できるよう自分自身のさらなる向上を目指し、お客様に良きアドバイスを提供していきます。本年もよろしくお願いいたします。


大森 和美

あけましておめでとうございます。多くの経験を積んで、皆様のお役に立てるよう努力していきたいと思います。今年もよろしくお願いいたします。


田原 俊幸

明けましておめでとうございます。今年は私にとって再スタートの年となります。今まで以上に、皆様のサポートをしていける様、頑張りますので宜しくお願いいたします。


山本 和也

明けましておめでとうございます。本年も精一杯頑張りたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いいたします。


小澤 信子

明けましておめでとうございます。今年も仕事の速さと正確さの向上にがんばりたいと思います。

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確定申告を始めましょう!

 いよいよ確定申告の時期がやってきました。事業を営んでいる方や、年収が2,000万円を超えるサラリーマンなどは確定申告をしなければなりません。今月号では、確定申告をスムーズに進めるため、事前に準備しておく書類や平成10年度税制改正の内、確定申告にかかわる主な改正点について説明していきます。

<事前に準備しておく書類等>


1.事業を営んでいる方・・・

   1)12月31日現在の棚卸表
   2)預貯金・借入金の12月31日現在の残高証明書
   3)補助元帳、領収書、請求書等の整理
   4)平成10年分の収入や経費となるもので「未収」や「未払」となるものの確認
   5)平成10年分確定申告書・決算書等

2.貸家・アパート・駐車場等を経営している方・・・

   1)家賃・地代等収入の明細書
   2)名寄帳、固定資産税の領収書
   3)火災保険の領収書
   4)修繕費、その他経費の領収書
   5)借入金返済の明細書
   6)平成10年分確定申告書、決算書等

3.給与所得者で確定申告の対象となる方・・・

   1)給与所得の源泉徴収票

4.公的年金等を受給されている方・・・

   1)公的年金等の源泉徴収票

5.土地・家屋等の不動産を売却した方・・・

   1)買入時の売買契約書
   2)売却時の売買契約書
   3)買入時の登記費用等の領収書
   4)売却時の登記費用等の領収書
   5)仲介手数料等、経費の領収書

6.所得控除等関係書類・・・

   1)生命保険料・損害保険料控除証明書
   2)国民年金領収書
   3)国民健康保険領収書
   4)小規模企業共済掛金払込証明書 など

<今年度の改正点>


    詳しい内容については、インフォメーションの既刊号をご覧下さい。

1.特別減税の実施・・・ 98.6月号 参照

  平成10年分の所得税について、定額による特別減税が実施されました。特別減税額は、本人38,000円、扶養親族等1人につき19,000円の合計額となり、年税額より差し引かれます。但し、その方の年税額が限度となります。

2.長期譲渡所得に対する税率の見直し・・・ 98.5月号 参照

  平成10年1月1日から平成12年12月31日までの間に所有期間5年超の土地等を譲渡した場合の長期譲渡所得にかかる税率が以下の通り改正されました。

課税長期譲渡所得6,000万円以下の部分--------税率 26% (所得税20%・住民税6%)
課税長期譲渡所得6,000万円超の部分----------税率 32.5%(所得税25%・住民税7.5%)

3.建物に対する減価償却制度の見直し・・・ 98.6月号 参照

  平成10年4月1日以降取得した建物については、減価償却方法が定額法のみとされました。これに併せて、既存建物も含め全ての建物について、平成10年分確定申告から耐用年数が10%〜20%程度短縮されました。

4.少額減価償却資産の取得価額基準の引き下げ・・・ 98.7月号 参照

  適用は、平成11年1月1日からですが、減価償却資産について、必要経費として処理できる取得価額の基準が20万円未満から10万円未満に引き下げられます。また、取得価額が10万円以上20万円未満のものについては、事業年度ごとに、一括して3年間で償却する方法が選択できます。

(担当:田原・山本和也)

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シリーズ ビッグバン

 1月4日より、サービス開始となったデビットカード。年内には900を超える金融機関が参加を予定しており、新しい決済手段としての期待が高まっています。今回は、このデビットカードを追ってみたいと思います。

デビットカードって何?


 簡単にいうと、商品を購入する際に、現在使用しているキャッシュカードを使って、その場で支払いが出来るというものです。
ここで、初めてデビットカードを利用したA君を見てみましょう。


あるパソコンショップで・・・。

店員:「いらっしゃいませ!」

A君:「この○△社のカラープリンターをください。」

店員:「ありがとうございます。消費税を含めて41,790円です。」

A君:(しまった、予算オーバーだ。お金が足りないよ、どうしよう。
    クレジットカードは持ってないし・・・。でもこのプリンターも欲し
    いし・・・。そうだっ、デビットカードで支払いができるかなぁ?)
      「デ、デ、デビットカードで支払いたいんですけど。」

店員:「デビットカードご利用ですね。キャッシュカードはお持ちです
    か? では預金口座の残高照会をさせていただきますので、こち
    らに、ご自分の暗証番号を入力してください。」

A君:「はっ、はい。ピッポッパッポ****。」

約5秒後・・・

店員:「はい、ありがとうございます。注代金を引き落とさせていただきま
    した。では商品とレシートをお持ちください。またのご来店お待
    ちしております。ありがとうございました。」
 
A君:(デビットカードってすごいなぁ。これならお金を持たなくても、
    すぐに支払いができちゃうし、小銭を出したり、お釣りの確認も
    いらないんだもん。さっそくみんなに教えちゃおうっと!)

注.口座残高が足りない場合は、代金を引き落とすことができませんので、商品の購入はできなくなります。また、端末では引き落としが可能かどうかの確認のみで、店員に利用者の預金残高が知らされることはありません。

 A君も驚いていましたが、デビットカードは、信用と引き替えにツケで買い物をするクレジットカードと違い、利用時点で利用者と加盟店との口座振替を行ってしまうのが大きな特徴です。サインをする必要もなく、特別な手続きや手数料もかかりません。ではここで、クレジットカードとデビットカードを比べてみましょう。

 

クレジットカード

デビットカード

利用開始の手続き

必要

不要

手数料・年会費

必要

不要

支払日

クレジット会社で指定した日

口座に残金があれば即日

サイン

必要

不要

カード

クレジット会社専用カード

加盟金融機関のキャッシュカード

通帳履歴

有り

有り

 クレジットカードを利用した場合は利用明細書が発行されますが、デビットカードの場合は、通常のレシートを貰うことになります。利用明細書と同様、保管しておきましょう。 

 このようなサービスは、欧米ではすでに定着していて、高額な物を購入するときは「クレジットカード」、小銭代わりに「デビットカード」と上手く使い分けています。日本でも「クレジットカード」と「デビットカード」を自分のライフスタイルに合わせて、上手く使い分ける時代がもうすぐそこまで来ているのです。

(担当:井上)

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シリーズ『社長になろうと思ったとき!』

第26回 不況への抵抗力を高めるには・・・

 新年を迎えた友達の会社マックスですが、新たな問題を抱えているようです。


友達「新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
   早速ですがご相談が・・・。」

先輩「一体何事だい。」

友達「実は、我が社もライバル店の出店や景気低迷の影響を受けて、売上高が激減
   しているんです。このままですと赤字になる可能性もあるのですが・・・」

先輩「なるほど、新年早々深刻な問題だね。君の所のようにスタッフやアルバイト
   を数多く抱えて、積極的な販売促進や多店舗展開を行うと比較的簡単に売上
   規模を大きくする事はできるんだ。しかし、安定した売上を継続する事は売
   上を拡大するより難しいんだよ。」

友達「はい。それで、今回は従業員のリストラを行わなければと考えているのです
   が。」

先輩「それはダメだよ。不況などで赤字になると君のように、すぐに従業員のリス
   トラを考える経営者が多いけど、その前にやらなければならないことは沢山
   あるんだ。」

友達「では何をすれば良いのですか?」

先輩「まずは数字のリストラだよ。以前に勉強した収支トントンになる売上高の損
   益分岐点売上高を覚えているだろ。その損益分岐点売上高を下げるんだよ。
   損益分岐点売上高は低ければ低いほど、不況に対する抵抗力も高まるからね。」

友達「どうしたら損益分岐点売上高を下げられるのか、具体的に教えて下さい。」

先輩「それには、1.固定費の削減と、2.限界利益を高めるという両面から対策
   を考える必要があるんだ。」 

┌─ 1.固定費の削減 ────────────────────┐ 
│固定費の削減については勘定科目ごとにどの様な目的に、いくら使用│
│したのか実態調査(勘定分析)をします。そして、各費用の内容が適│
│切であるかを確認し、無駄な支出を洗い出します。固定費削減策の例│
│としては不要な業務をやめる事、水道光熱費の節約、賃借料の値下げ│
│交渉、事務用品等のまとめ買いによる単価の引き下げ等があります。│
│宅急便をひとつとってもさらに安く済ませる方法がないか、と検討す│
│る項目は沢山あります。                    │
└───────────────────────────────┘

友達「なるほど、どんな小さなことでも経費を削減する仕組み作りが大切ですね。」

先輩「その通りだよ。じゃあ次を説明するよ。」

┌─2.限界利益率を高める ──────────────────┐
│限界利益率を高める方法には、売価の改善、変動費の改善、販売体系│
│の改善の三つがあります。売価の改善例としては、価格競争が厳しい│
│中ですが売価を引き上げる工夫をする事、値引き・返品の削減等があ│
│ります。変動費の改善例としては仕入単価の引き下げ交渉、不良品・│
│ロスの削減等があります。販売体系の改善例としては限界利益率の高│
│い商品を重点販売することです。                │
└───────────────────────────────┘

先輩「どうだい、分かったかい。上記で説明した事を実行し、それでも黒字に転換で
   きないような場合には、売上規模に見合う企業規模(適正人員)という課題に
   も取り組む必要があるんだ。君もまずは、勘定分析から始めたらどうだろう。」

友達「はい。早速、数字のリストラを行います。」
 景気低迷の中、売上の確保に四苦八苦している企業はたくさんあるかと思います。しかし、売上の拡大だけを目指すのではなく、不況に強い会社にするために損益分岐点売上高の見直しを行ってはいかがでしょうか。 

(担当:山本大吾)

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