INFORMATION 99年7月号

目 次


戻る場合このブラウザーを終了して下さい。

雑 感
情 報 〜特集 介護保険料〜
シリーズ ビッグバン
シリーズ 『社長になろうと思ったとき!』
PX2で簡単!! <<算定基礎届>>
書面添付の重要性 その5

雑 感

上 野 茂 樹

<E-mail>

 1ヶ月前からE-mailにはまっている。便利なものだ。世界中何処にでも、瞬時に飛んでいってくれる。とは言うものの、もっぱらやりとりは、国内のみ。携帯電話は、所かまわずで、相手側に迷惑が掛かるが、E-mailなら手紙感覚で、相手の都合で見てもらえる。緊急時は、電話に限るが、Facsimiliより使い勝手がよい。
 こんな便利なものを、なぜ皆さん使わないんだろう。私は、パソコンの入れ替えをきっかけにして、会社とは別に、事務所用のアドレスを登録した。事務所でも、自宅でも使えるようにした。これからは、出張先にパソコンを持ち込んで、やりとりしようとも考えている。
 ただ、困ったことが、ひとつある。送ったは良いが、反応がない。開いてくれない場合だ。1日数回着信の有無を確認して下さる方は、相当使い慣れた人。だから、心配になって電話をしてしまう。それ見たことかと、笑われそうだが、本人は、結構自己満足しているのである。

<財務諸表の信頼性>

 皆さんは、背水の陣で、現状を打開し、生き残りを掛けて戦っている。私達も、同様である。切り札は、業務品質向上しかないと心得ている。5年前当社では、まず、商品群を整理するため業務分析を実施した。次に、品質管理及び各自の資質向上の裏付けを社員自身で把握できるようにとLANを構築した。当社としては、大変な出費であった。しかし、その決断が、結果的に事務のOA化と社員の資質向上に繋がった。
 とは言え、業務品質の向上も社員の資質向上も、道半ば。業務品質の当面の目標は、税理士法第33条の2の書面添付である。今年は、月次関与のお客様の3分の1が、達成できる予定である。書面添付には、私たちの資質は当然として、お客様にも幾つかの条件が付く。まず、巡回監査の達成率である。お客様の6月分の帳簿は、7月中に巡回監査を行う。その割合が全関与先数の80%以上なければならない。
 次に、企業の経理水準と経営者の姿勢の問題である。我々は、書面添付には、慎重である。大丈夫だろうと判断してから、更に3年間様子を見させて戴く。一件でも、粉飾、仮装隠蔽行為があれば、当事務所が関わった全ての決算書及び申告書が疑われてしまうからだ。前号に私は、都銀、地銀が書面添付に期待を寄せていると書いた。それが、まさに現実になった。
 書面添付は、対税務署との問題であるが、その過程は、全部監査を前提とし、商法規則による財務諸表の作成、税法への組み替えと手順を踏んでいるから信頼性は高い。先日、融資案件で、お客様に付いて金融機関へ行った。都銀では、決算書及び経営計画書を褒めて戴き、今後も全面的な支援を約束してくれた。気をよくして、地元の金融機関も大事にしたいと立ち寄ったところ、驚いた。
 決算書、月次決算書及び経営計画書には、全く無関心。決算書なんか信用できるかと言わんばかり。ただ、金融検査を恐れて保全に走るだけ。都銀では、「これ、これですよ。これがしっかりしていなければ、お付き合いできませんから。」と、友好的であったのに、対応の違いに呆れるばかり。聞いてみると、そこでは半期決算の結果どころか、年次決算のデータさえ収集していないと言う。
 粉飾決算は、3期比較すれば簡単に見破れるのに、その努力もしていない。貸し渋りと言う言葉は、嫌いだったが、このことを言うのかと得心した。金融機関によって随分と温度差がある。我々には、そこの業務水準が、手に取るように分かってしまうから恐ろしい。金融機関も顧客から査定されている。

<20周年>

 今年、9月18日で、私どもは、創業20周年となる。10年ごとの区切りとして、「感謝の集い」を計画している。思い起こしてみれば、前回は平成元年だから、バブルの真っ最中。我々の事務所にとっては、試練の10年間であったように思う。人が採用できない、教育できないと、無い無い尽くしのなかで5年が経過し、残り5年でやっと人の目途が付いた。
 「企業は、人なり」と言うが、会計事務所は、個人個人の資質次第である。それ以下になることはあっても、それ以上になることはない。そんなことを思い知らされながら、LANを導入し、自己の能力を検証するシステムを開発した。やっと、社員も育ってきた。人員も売上げ規模も10年かけて、やっと2倍になった。石橋を叩いての歩みである。
 平成11年9月18日、アピオにおいて開催予定である。「お前の言っていることは理想論、そのような経営姿勢だと、2,3年で潰れるぞ」と言われ続けて20年、成人式を迎えることが出来た。支持し続けて下さった皆様と共に祝宴が開催できたら、至上の喜びである。

内容へ戻るメインページヘ


情 報


〜特集 介護保険料〜


 平成12年4月から介護保険が導入されることは、インフォメーション4月号(No.190号)でご紹介しましたが、今回はその内容についてご紹介します。

 介護保険は年齢によって被保険者の種類が分けられています。65歳以上の方は第1号被保険者、40歳以上65歳未満の方は第2号被保険者とされています。介護保険料の支払方法は、現在加入している健康保険などに応じて次のように決められています。

1.65歳以上の方の場合
 65歳以上(第1号被保険者)の方の介護保険料は、年金などの所得に応じて決まりますが、各市区町村の介護サービスの普及状況によって変動します。介護サービスの充実している自治体では若干保険料が高くなり、介護サービスが不足している自治体では保険料が安くなります。なお、第1号被保険者は、保険料を全額自分で支払うことになり、その負担額は月々3,000円程と試算されています。保険料の納付方法は年金から自動的に天引き徴収されることになりますが、年金額が少ない方(年額18万円未満の方)については個別に納付書で支払うことになっています。

2.40歳以上65歳未満の健康保険に加入している方の場合
 第2号被保険者のうち健康保険に加入している方は、現在の健康保険料にプラスして介護保険料を支払うことになります。介護保険料は、それぞれ加入している健康保険の算定方法(各人の給与の額など)に応じて決まりますが、現在のところ平均月額は2,600円程と試算されています。介護保険料は健康保険料などと同様に給料などから天引きされますが、事業主と折半して半分づつを支払うことになります。
 なお、支払った介護保険料は、全額社会保険料控除の対象になります。
 例えば健康保険に加入している中小企業で、第2号被保険者が10人いる場合、介護保険料は1ヶ月約26,000円となり、そのうちの約13,000円が月々の事業主側の負担となります。
 納付方法は、健康保険料の納付時に介護保険料も含めて事業主が納付することになります。従って介護保険が導入された後、事業主は現在の厚生年金保険料と健康保険料、そして40歳以上65歳未満の従業員分の介護保険料のそれぞれ半分を負担していくことになります。

3.40歳以上65歳未満の国民健康保険に加入している方の場合
 第2号被保険者のうち国民健康保険に加入している方の介護保険料は、国民健康保険と同様に所得や資産等によって決まります。なお、介護保険料の半分は公費で負担されることになっています。
 納付方法は、国民健康保険料の納付時に介護保険料も含めて納付することになります。一人当たりの平均月額2,400円程と試算されており、半分は公費で負担されますので、1,200円程の支払いとなります。

4.扶養者の取り扱い
 現在健康保険に加入している第2号被保険者の扶養家族(40歳以上65歳未満の方、例えば専業主婦など)は、健康保険と同様に直接の保険料負担はありません。しかし専業主婦であっても65歳になれば第1号被保険者となり、自分の収入(年金額など)に応じた保険料を支払うことになります。

 介護保険の導入によって、介護保険料分の人件費コストが増加すると共に、給与・社会保険の事務負担が増加することが予想されます。
 しかし、同時にビジネスチャンスも十分にあります。現在の事業に付随する業務で、何か介護ビジネスとして活用できる業務を見付け出して、チャンスを活かしてみては如何でしょうか。
 なお、現段階では完全に決まっていない点もありますので、今後の動向には注意が必要です。

(担当:田原)

内容へ戻るメインページヘ


シリーズ ビッグバン


 「ビッグバン」の影響で、時代は今「格付け」ブーム。自己責任によって判断をしなくてはいけない時代となっており、判断基準としての格付けは、重要なポイントになっています。また、格付けの方法も企業の業績をより正確に判断できる基準が求められています。そんな中、建設市場はかつて無い大きな構造変化に直面しています。特に建設業界の格付けともいわれている「経営審査」の連年改正により、公共事業への依存度が高い業者にとっては厳しい時代の幕開けとなっています。そこで今回はこの「経営審査」に注目してみました。

経営審査とは?
経営審査は、公共工事の入札に参加しようとする建設業者の経営力、技術力などを総合的に評価する制度です。
 建設業者が、道路や上下水道、学校など、公共性のある施設等の工事をする際、手抜き工事や、粗雑工事などがあっては大変危険です。そこで公共工事を発注する場合は、工事の規模に応じて、その工事内容に見合う施行能力、技術水準、経営力等を有する建設業者に発注する仕組みになっています。
 その発注業者を選定する基準となるのが、建設業界の格付けといわれている「経営審査」の点数です。この経営審査の点数で業者をランク付けして、工事の規模や内容により各ランクの中から施行業者を選定しているのです。この経営審査の点数の算出方法が昨年7月の大幅改正から、わずか1年で再度改正されることとなり、建設業界に大きな波紋を与えています。

なぜ改正に?
 経営審査は、「経営規模」「経営状況」「技術者数」等の審査項目で総合的に判定します。しかし、財務内容が悪くても、経営規模が大きく、技術職員数が多い等の理由で総合評点が高かった建設業者の倒産が多発したため、今回の改正で「経営状況」分析の評点に、より厳しく財務内容を反映させることになりました。
 今後は、いたずらに完成工事高さえ伸ばせば良いというような、規模を追い求めるのではなく、不良資産を持たず、本業でコストダウンや合理化を進めながら、いかに利益を生み出していくかという事が重要になります。

経営審査点数アップのポイント
<流動比率をアップさせる>
 ○長期前払費用・長期貸付金等の固定資産のうち、1年以内に確実に費用化・返済されるものは流動資産である前払費用・短期貸付金等に振替える。
 ○不良債権の回収促進を図る。
 ○不要となった有形固定資産を処分して現金化する。(ただし、損がでる場合は注意すること)
 ○可能であれば手形借り入れ(短期借入金)を証書借り入れ(長期借入金)に切り替える。
<総資本利益率をアップさせる>
 ○余裕資金があれば借入金を返済する。(ただし、次の資金手当も怠りなく・・・)
 ○購入予定の機械設備をリースまたはレンタルに切り替える。
 ○未収金・手形のサイトを短縮して借入金を圧縮する。
<自己資本比率をアップさせる>
 ○長期滞留になっている社長からの借入金を資本金に振替え増資をする。

 このような改善策は当然会計上認められる範囲で行わなければならないことであり、「架空売上げを計上したり」、「在庫を操作したり」といった見せかけの数字を計上することは絶対に行ってはいけません。粉飾決算を繰り返した証券会社や銀行が、その後どうなったのかは誰の目にも明らかなはずです。今、経営者の力量が問われています。

 また、建設省の発注工事の際に必要とされている工事写真の原本について従来のネガによるものに加え、電子媒体(デジタル写真)による提出が開始されるなど、デジタル化・コンピュータ化の波も押し寄せています。

(担当:大森)

内容へ戻るメインページヘ


シリーズ『社長になろうと思ったとき!』


第30回 季節指数



友達「先日、『できる経営者はここが違う!』という研修会に参加してき
   ました。」
先輩「相変わらず勉強熱心だね。」
友達「きめ細かく月次の予実対比を行い、常に自社の状況を把握すること
   が大切だと言うのですが・・・。」
先輩「早速実行しているのかい?」
友達「いいえ・・・。実は、年間の目標予算は出来たのですが、それをど
   うやって月次予算に落とし込むかが分からないんです。」
先輩「そうか。それじゃ『季節指数』について話そうか。」
友達「季節指数って何ですか?」

┌─季節指数とは  ───────────────────────┐
│ 季節指数とは、季節による売上の変動を数値化したものです。人々│
│の生活には春夏秋冬のリズムがあるため、売上金額などにも季節によ│
│って波が出来ます。この波を加味して月別の売上などの予算を立てれ│
│ば、より実体に近い数値が得られます。                         │
└───────────────────────────────┘

友達「でも先輩、季節によって売上が左右されるのは、ジュースやビール
   の製造会社だけじゃないですか。」
先輩「いいや、そうでもないんだよ。ここで言う『季節』は、単に陽気が
   暑い寒いというだけではないんだ。例えば、ボーナスのシーズンに
   は消費が増えるように、行事や習慣などによっても売上に波が出て
   くるんだ。年度末に道路工事が多いという話を聞いたことがあるだ
   ろう? あれは、公共工事の予算が年度ごとに決められている関係
   らしいのだけど、建設会社にとっては、比較的年度末に売上が集中
   するという波ができるんだ。」
友達「それでは先輩、季節指数はどうやって求めるのですか?」
先輩「簡単だよ。次の算式を見てくれ。」

┌─季節指数の求め方──────────────────────┐
│ 最も多く使われるのが、前期の売上高を参考値とした求め方です。│
│           前期○月の売上高                        │
│                   ─────────── × 100         │
│          前期の売上高合計÷12                    │
│  これを12ヶ月分算出します。                                │
└───────────────────────────────┘

先輩「そして、(年間目標売上高÷12)×各月の季節指数 で求めた数
   値が季節指数を加味した月次目標売上高になるんだ。ただし、偶発
   的な変動には注意しなければいけないよ。」
友達「偶発的な変動というのは?」
先輩「そうだな〜、最近では消費税率が上がる前の駆け込み需要が記憶に
   新しいね。翌年も同じ季節指数で予算を組んだら、おそらく不良在
   庫に苦しむことになるよ。そんなときは、さらにその前年の数値や、
   数年間の平均値を基に季節指数を計算して対応するといいよ。」
友達「先輩、売上が決まれば、何月にどの位の仕入れをすれば良いかも見
   えてきますね。」
先輩「そうだね。さらに商品構成別に季節指数が把握できればもっとおも
   しろいよ。その商品が多く売れる時期を見越して仕入を集中させる
   ことで、仕入資金を効率的に投入することが出来るだろう? そし
   て資金繰りを立てる上でも季節指数は重要なんだ。売上が少ない時
   期は資金も不足しがちだから、その手当をしておかないと大変なこ
   とになるぞ。」
友達「季節指数を無視した計画はとても危険ですね。」
先輩「そのとおり!!」

(担当:山本大吾)

内容へ戻るメインページヘ


PX2で簡単!! <<算定基礎届>>


 PX2(戦略人事給与情報システム)を導入なさっている関与先の皆様から「給与計算が早くなった」「給与台帳、源泉徴収簿などへの面倒な転記がいらなくなった」「特別減税もシステムがすべて対応してくれるから安心」と様々な喜びの声を頂いてまいりました。PX2は、日々の給与計算や年末調整はもちろんのこと、労働保険・社会保険の手続きもフォローしてくれます。そこで、今回は8月に行われる算定基礎届をグッと楽にするPX2の活用方法を簡単にご紹介いたします。既にPX2を導入なさっている方も、また、これから導入したいと考えていらっしゃる方も是非参考になさって下さい。

PX2の算定基礎届への転記資料の印刷手順

@PX2の<業務の選択>の中から「23.社保報酬月額一覧」を選択します。

A「社会保険報酬月額一覧表の印刷 指定」画面が表示されたら、平成11年5月分から平成11年7月分を指定して印刷をして下さい。

Bあとは、印刷された「社会保険報酬月額一覧表」を見ながら、社会保険事務所から配布された「被保険者報酬月額算定基礎届」に転記するだけでOKです。


 いかがでしょうか?PX2(戦略人事給与情報システム)はその名の通り人事・給与に関する諸手続きをサポートしています。詳しい内容につきましては弊社までお気軽にお問い合わせ下さい。

(担当:中村)

内容へ戻るメインページヘ


書面添付の重要性 その5


 書面添付申告の重要性をご理解いただき、3期以上連続して書面添付申告を実践された関与先の皆様に対して、TKC全国会より表敬状が贈呈されましたのでご紹介いたします。


有限会社 デポーカントリーファーム

3期連続書面添付申告



内容へ戻る


メインページヘ