INFORMATION 99年12月号

目 次


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雑 感
シリーズ ビッグバン
実践年末調整講座
シリーズ 『社長になろうと思ったとき!』
新春経済講演会開催のお知らせ

雑 感

上 野 茂 樹

<基 本>


 やっと師走らしくなってきた。暖冬の風情だが、時折訪れる寒波が、冬であることを認識させてくれる。そのせいで5月の連休に植えたトマトも、とうとう枯れた。今まで経験したことのない、相当異常な自然の悪戯である。
 私は、今、猛烈なる危機感に襲われている。私の単なる思い過ごしなら良いが、日本の社会経済構造の中にビッグバンという「くさび」が効いてきたようだ。従来型の体制は、崩壊の臨界点に達しているような気がする。あらゆる局面に亀裂は広がるばかりだから、きっかけさえあれば、崩れるのは時間の問題である。今のうちから覚悟を決めておくしかない。
 今年は、問題点噴出の元年。経済面では、原油、郵貯がらみのインフレ懸念、膨大に膨らんだ赤字国債とデフォルトの恐怖、本格的リストラによる失業増、金融機関の整理統合、破綻、資金繰りに詰まった企業の倒産等々。また、社会構造の変革に伴い平等社会から階級社会、事前指導型から事後取締り型への移行、それに連動した諸法規再構築の必要性等々が、ぼんやりと見えてきた。
 新生のために起こる破壊現象。一見、暗い話ばかりのようだが、寒くて厳しい冬の終わりには、何処かに春の息吹を感じるものである。冷戦終結後、情報通信の軍事技術を解放した米国では、今やその分野が急成長を遂げ、経済を牽引し株高を支え、第三次産業革命だといわれている。インフラさえ整備されれば、我が国だって追随できる明るい話題である。
 ただ、私が心配なのは、変化に頭がついていかないことである。経営者にとってやっかいな時代だ。遠くを見るとどんな時代が待ち受けているのか、はっきりと予見できる。しかし、近未来的に明日からどんな混乱が待ち受けているのかは、想像もつかない。だから、不安で不安でしょうがない。そのような点が、私も含め事業の将来を真剣に考え発展を願う経営者の本音である。
 こんな時の対策は、「基本に忠実に!」しかないのかもしれない。企業にとって最も大事なことは、企業の存続である。そのためには長期計画、中期計画、実績を常にシミュレーションしながら、得意な分野で競争し、経営していく姿勢が必要である。緻密に、そして大胆に、基本を外さないよう細心の注意が必要である。「変革を楽しむ」そんな心の余裕がほしいものだ。

<新春経済講演会>


 恒例の新春講演会を、1月22日(土)開催することになった。お馴染みの、さわかみ投信の澤上社長に三たびお願いすることになった。今回が最後になるかもしれない。我が国唯一の独立系投信会社を立ち上げた人物として、今や知る人ぞ知るビッグネイム。そのセミナー参加費用も、私どもと一桁違いが相場である。友人面をしてただ同然でお願いするのは、厚かまし過ぎるからだ。
 さて、今回は、大本営発表の日本経済と真実の姿との違いを、ズバリ話して戴けるようお願いしてある。本当のことを知れば、次に何が起こるのかは予測がつく。競争社会では、先んずれば人を制す。2年位の間に起こることが読めれば多少なりとも漠然とした不安からは解放されるだろう。それだけに皆さんからの質問も受け付けたい。事前に提出戴き、当日ぶっつけてみたい。
 澤上社長の本業は、プロのファンドマネージャーである。評論家ではない、しかも、ヨーロッパ、アメリカに通じている。最近は、低金利も手伝って猫も杓子も金融商品をの感がある。また客も外資系の証券会社に信頼を寄せる傾向にある。納得したならそれで良い。が、せっかくその道のプロをお呼びするのだから、その辺りの注意点を聞かせてもらおうと思う。
 最近、お客様の中で、運用に関心を持つ方が多くなった。私には、上手に答えられない。良い機会だから、参加して質問してみたらどうか。さわかみ投信は、インフレ、デフレ、戦争、恐慌等のイレギュラーな状況をも呑み込む長期の運用を考えている。本年8月に許可になった投信業務は、世界で唯一60年以上続いている投信を目標に置いているとも聞いている。
私も、どんな事実が飛び出すか興味津々である。

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シリーズ ビッグバン


 インフォメーション98年10月号でお知らせした大同生命「健康体割引特約」に続き、12月2日、リスク細分型商品第2弾として「糖尿病・高血圧用定期保険」が発売となりました。もう保険には加入できない…と思っていたアナタ!!あきらめるのはまだ早いかも知れません。今回はこの新商品「糖尿病・高血圧用定期保険」の情報を持ってお客様の所へ出かけた磯野さんと、これまで高血圧のため、生命保険への加入ができなかった花沢さんとのお話をちょっと聞いてみましょう。

磯野さん:花沢さん、大同生命から新保険が発売されたんですよ!    花沢さん:磯野さん、私が血圧高いってこと知ってますよねぇ。3年前、      養老保険が満期になって、満期金で新しい生命保険に加入しよ      うと思っていたのに、血圧が高いので保険に加入できませんっ      て…。もう生命保険なんてとっくにあきらめてますよ。    磯野さん:ところが花沢さん、びっくりしないでくださいね。なんと今回      発売されたのは糖尿病・高血圧者用の保険なんですよ。    花沢さん:えぇっ!今までは高血圧とか糖尿病というだけで保険契約でき      なかったはずなのに、どうして?              磯野さん:やっぱり驚きました?これは金融ビッグバンで規制緩和が進む      中、加入者の様々なニーズに応えようと、保険会社も新たな商      品開発に力を入れた結果、誕生したものなんです。12月2日      発売の出来たてホヤホヤ商品なんですが、もしよろしければ簡      単な質問に答えていただくだけで、おおよその保険料が分かり      ますけど、やってみます?                 花沢さん:えっ、今ですか?やってみようかしら。保険のこと考えるなん      て、ここしばらくなかったし…。じゃ、磯野さんお願いします。 磯野さん:はい、ではやってみましょう。えーっと、これまでに高血圧を      原因とする入院をしたことがありますか?          花沢さん:いいえ、ないですね。                   磯野さん:では、これまでに心臓、腎臓、眼底の所見に異常を指摘された      ことがありますか?                    花沢さん:いいえ、ないです。                    磯野さん:高血圧以外の病気、または身体の障害はありますか?     花沢さん:いいえ、ないです。                    磯野さん:最近、血圧測定しました?                 花沢さん:あら、ちょうど良かった。おととい健康診断を受けたんだけど      、たしか上が165の、下が100くらいだったかなぁ。   磯野さん:ふむふむ、それから花沢さん、血圧の薬は飲んでますか?   花沢さん:2年位前にお医者さんから、「お薬飲んだ方がいいですよ」っ      て言われて、それから飲み続けているんだけど…これってまず      いわよね。                        磯野さん:いいえ、そんなことはないですよ。さてと、質問は以上です。 花沢さん:えっ、もう終わりなの?                  磯野さん:はい終わりです。ただ、実際に加入する場合には医師の診断が      必要ですからねぇ。この保険に加入できない人もいれば、今か      ら私が言う保険料より高くなる場合もあるんです。あくまでも 、おおよその保険料として聞いてくださいね。        花沢さん:はい、わかりました。                   磯野さん:えーっと、花沢さんは58歳の女性で…死亡保険金額を100      0万円、保険期間10年のものに加入すると、月々5,890      円の保険料になります。                  花沢さん:えーっ、すごいわねぇ。この保険は1000万円が限度なの? 磯野さん:いいえ、その方に該当する保険料率にもよりますが、最高2億      円が限度となっています。法人契約も可能な上、保険期間も5      年・10年と選択できますし、入院特約や通院特約等も付加で      きるんです。また、保険の更新をする際に、再度医師の診断を      受けるんですが、その時の血圧等が正常値に近くなっていた場      合は、保険料率も変更されるんです。まあ、その逆もあります      けどね。                         花沢さん:この保険については検討の余地があるわね。まぁ保険料のこと      もあるし、今晩、ウチのお父さんにも相談してみるわ。   

万が一の時の借入金返済目的や、相続税の納税資金目的等のために本当は生命保険が必要だけれど、糖尿病や花沢さんのように血圧が高いために、今まで保険加入が出来なかったという方は、ぜひ検討してみることをお薦めします。詳しくは各担当者にお問い合わせください。

(担当:大森・井上)

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実践年末調整講座


 12月8日に開催致しました年末調整研修会には、多数の方にご参加頂き誠に有り難うございました。今月号では、定率減税の実施に伴い記載方法が変わった源泉徴収簿の書き方と給与支払報告書の記載内容の注意点を中心に説明していきます。ご参加頂いた方には復習となりますが、もう一度確認してみて下さい。

1.定率減税処理
 年末調整欄の「年調年税額」21までは、例年通りの年末調整処理を行います。その後、欄外へ下記のように21-2と21-3の記入欄を作成し、定率減税処理に入ります。
 まず、年調年税額21に20%を乗じて求めた定率減税額(但し上限25万円)を21-2へ記入します。そして、年調年税額21から定率減税額21-2を差し引き、定率減税額控除後の年税額を求め21-3へ記入します。(ここで百円未満を切り捨てます)定率減税控除後の年税額21-3から毎月預かっていた源泉徴収税額の合計額Gを差し引き、精算すべき過不足金額が求められます。これを22に記入し、求められた過不足金額が超過額の場合は23〜27へ、不足額の場合は28、29に記入し、過不足金額を各人へ精算して終了となります。


2.給与支払報告書の作成注意点
 今年は摘要欄へ年調定率控除額と年少扶養親族数を記載する必要がありますので、下記の記載見本を参考に記載漏れのないよう注意して下さい。また、記載する際に間違いやすい点も列記しましたのでご確認下さい。


(1)「摘要」欄の「年調定率控除額」には、源泉徴収簿21-2の金額が記載されていますか。また、「年少扶養親族」には16歳未満の扶養親族の人数が記載されていますか。
(2)「住所」欄には、受給者の平成12年1月1日現在の住所又は居所が記載されていますか。
(3)「源泉徴収税額」欄には、源泉徴収簿の21-3定率減税額控除後の年税額が記載されていますか。
(4)「配偶者の合計所得」欄には、収入金額ではなく所得金額が記載されていますか。
(5)「個人年金保険料」・「長期損害保険料」欄には、控除額ではなく支払保険料額が記載されていますか。
(6)オレンジ色の給与支払報告書の場合には、3枚目の税務署提出用の下段に法定調書合計表と同様の「署番号」、「整理番号」が記載されていますか。

 年末・年始は何かと忙しくなる時期ですので、早めに必要な書類を準備し年末調整事務を行って下さい。

(担当:田原・山本和也・秋山)

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シリーズ『社長になろうと思ったとき!』


第35回 巡回監査報告書 Part5


 前回の勉強会では、巡回監査報告書の科目別事項である受取手形について勉強をした友達ですが、今回は売掛金の内容について先輩の所へ勉強に来たようです。

友達「前回は巡回監査報告書の受取手形について教えていただきましたが    、今日は売掛金についての勉強ですよね。」           先輩「そうだね。君の会社の売掛金管理はどうしているのかな?」    友達「卸売りの方はTKCの集計帳を利用し、小売りはレジを利用してい    ます。ですから、管理は完璧だと思いますよ。」         先輩「本当に完璧かな?まず、巡回監査報告書の文面を見てみようか。」 ┌───────────────────────────────┐ │売掛金は、納品書控、請求書控とチェックしてあることを確認し、月│ │末一括計上の場合は、売掛金元帳の集計表が作成されており、月間の│ │売上高が正しく起票されていることを確認したか。また月中において│ │締められた場合、締後の計上は正しく行われていることを確認したか│ │。                              │ └───────────────────────────────┘ 友達「・・・こんなに細かくはチェックできていないです。」      先輩「そうだろ。いいかい、毎日が現金売上で発生する取引は領収書控や    レジシートとのチェックとなるけど、多くの会社は、売掛金として    月に1回請求書を発行して、売上高を計上する事が多いんだ。この    ような場合は売上金額の一番の元となる納品書控から、請求書控→    集計帳→会計伝票の順番でチェックしていく事が重要だぞ。」   友達「なるほど。納品書控からチェックしていくことにより、売上計上洩    れの防止や請求洩れ、二重請求、二重計上等の間違いも無くす事が    できますね。早速徹底させていく事にします。」         先輩「そうだね。じゃあ、次の文面を見てくれ。」           ┌───────────────────────────────┐ │売掛金に長期滞留金はないか。保全のため適切な処置を指導したか。│ └───────────────────────────────┘ 先輩「文面は短いが、内容は非常に重要なんだけど分かるかな?」    友達「売掛金が回収できなければ資金繰りも悪化しますし、確か、売掛金    には時効もあるんですよね。」                 先輩「その通り。じゃあ、商法上の時効について教えるよ。」      ┌─商法上の時効とは──────────────────────┐ │時効制度には、一定期間権利を行使しないことによって権利そのもの│ │が消滅してしまう場合(消滅時効)と、一定期間ある事実状態が継続│ │するとその事実状態に見合った権利を取得する場合(取得時効)とが│ │あります。なお、商法では商行為によって生じた債権(商事債権)の│ │消滅時効は原則5年間です。ただし、債務者が「時効だから払いませ│ │ん。」という意思表示(時効の援用)をしたとき、はじめて時効が成│ │立します。                          │ └───────────────────────────────┘ 友達「ということは売掛金は5年で時効になってしまうという事になるの    ですね?」                          先輩「それが例外もあり違うんだ。説明するからよく聞いてくれよ。」  ┌─商事債権の消滅時効期間───────────────────┐ │商法では商事債権の消滅時効は原則5年間なのですが、ほかの法律で│ │これより短い時効期間が定められている場合は、その時効期間に従う│ │ことになっています。民法の定めにより売掛金は権利行使できるとき│ │から2年を経過すると時効により消滅する事になっています。ですか│ │ら、結局2年間で時効になってしまうということです。      │ └───────────────────────────────┘ 友達「え、そうなのですか。先輩、権利行使とは何ですか?」      先輩「権利行使ができるときというのは代金支払期日という事なんだ。例    えば商品代金は引き渡しから1ヶ月後に支払うという約束だと代金    支払期日から何もしなければ2年で時効により消滅してしまう事に    なるんだ。それから2年以下で時効になってしまうものもあるんだ    よ。でも、その時効を中断させることも出来るんだ。その件に関し    て次回に詳しく勉強しよう。」                

 貴社の売掛金チェック状況は大丈夫ですか?この機会に再確認してみましょう。また、長期に回収できていない売掛金の確認も行いましょう。

(担当:山本大吾)
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新春経済講演会開催のお知らせ


平成12年1月22日(土)

2000年新春経済講演会開催

『真実の日本経済とは』

 今の日本、本当はどうなっているの?

 日本、アメリカ、ヨーロッパを知り、世界的視野から日本経済を冷静に見ている。マスコミで話題のプロ・ファンドマネージャー

講師:さわかみ投信(株) 代表取締役 澤上篤人先生

 郵便貯金、ペイオフ、介護保険、日本版401K、会計ビッグバン、インフレ懸念、どれも1999年に提起された問題です。2000年にはこれらの問題が実態を表してきます。日本版ビッグバンのスタートは、市場経済移行への序奏であり、本番はこれからです。来年の新春経済講演会は、日本経済の真実の姿を、おなじみのプロ・ファンドマネージャー澤上篤人先生にマスコミ等では報道できない本音を解りやすく話していただきます。来年の日本経済の変革期に対する備えの為に是非とも大勢の皆さまの参加をお待ちしております。

 

 

場所:ア ピ オ
日時:平成12年1月22日(土)
   開場 PM1:30
   開演 PM2:00〜PM4:30
 参加費用:5,000円
       (税込み)
 
乞うご期待!
 

 

2000年新春経済講演会へのお問い合わせはお気軽に輿石(こしいし)まで

TEL:055-241-7522 FAX:055-241-7578 E-mail:ubc@noc.yamanashi21.or.jp

 

最近の澤上篤人先生のご活躍!!

・雑誌 日経マネー『澤上篤人の株式投資がんこ講座』連載中(アドレス http://nk-money.topica.ne.jp/)
・インターネットトレーディング証券会社 DLJdirectホームページ内に 「さわかみ経済教室」連載中(アドレス http://www.dljdirect-sfg.co.jp/)
・ウツミヤ証券ホームページ投資の登竜門内に「さわかみ投信レポート」連載中 (アドレス http://www.utsumiya.co.jp/dragon/dragon.htm)
・99/8/18日本経済新聞『初の独立系投資信託会社(話題のベンチャー人)』掲載
・99/8/18日本金融新聞『さわかみ投信、手数料無料の投信、証券会社通さず直接販売』掲載・99/6/ 4日本経済新聞『独立系投信初の認可、「さわかみ投信」に』掲載

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